2008年11月27日

電子申請の話〜個人局と社団局〜

私自身は、1つの個人用ID・パスワードで、個人局の変更申請(移動しない局の設置場所変更など)と社団局の再免許申請をおこない、ともに無線局免許状を交付されました。こういう実体験があるからこそ、ID・パスワードを1セット持っていれば、自分に関係するアマチュア局の各種申請ができるよ、と先日の支部大会でも総通関係者のいる前で断言しちゃったのですが――

ZLXクルーの某氏が、自分が代表者である社団局の再免許申請を行おうとしたところ、IDが個人用であるから団体用のそれで申請してくれ、との補正依頼が来たとのこと。結局時間切れで、氏は泣く泣く紙ベースでの再免許申請をしたと聞き、何だか悪いことをしたと思ったので、先ほど本省のヘルプデスクと東海総合通信局に電話をかけて聞いてみました

その結果、(既知を含めて)判明したことを以下に書き出しておきます

−…−

★1つの無線従事者免許証に対して発行されるID・パスワードは基本的に1セットのみ。つまり1枚の従免に対し、複数のID・パスワードが発行されることはない(重複発行はない)

★ID・パスワードには「個人」「団体」の区別がある。そのため、1枚の従免に対し、個人用・団体用それぞれ1セットずつID・パスワードを発行することは可能

★「個人」のID・パスワードでは、その方が所有するすべての個人局の各種申請に使える

★「個人」のID・パスワードでは、たとえその方が代表者であっても、社団局の各種申請には使えない

★社団局の各種申請は「団体」のID・パスワードでおこなうこと

−…−

1枚の従免に対して発行されるID・パスワードが基本的に1セットのみ、というのは、ここのQ3にある記述と矛盾するような気もするのですが――

従来からの電子証明書方式は住基ネットカードで本人確認をおこなうのに対し、今年4月からのID・パスワード方式は(大げさに書くと)日本国発行の無線従事者免許証にて本人確認をおこないます

つまり、きちんと本人確認の取れているID・パスワードを用いて申請するのであれば、ID・パスワードに個人/団体の別を設ける必然性はないと思うんですけどね。私はやったことがないので分かりませんが、電子証明書方式での電子申請でも、個人用と団体(社団)用の住基ネットカードって要るの???

社団局の電子申請であっても、(1)代表者本人の申請である、(2)無線局事項書に記載されている無線従事者免許証をベースとしたID・パスワードを用いる、の2点がクリアされれば、個人用のID・パスワードが使えてもいいと思うんだけどなぁhi

まっ、免許状返送用のSASEはもちろんですが、この件に関しても改善の要望が多いようなら、JARLが意見集約した上で、JARLとして総務省に要望しなくちゃアカンでしょうね
posted by きこり@JH最大の難所 at 16:55 | 岐阜 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ラジヲよもやま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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