2013年12月10日

QGIS:国土調査の成果品を入力

この数日、悩んでいたことがやっと解決前進解決したので備忘録代わりにhi

★国土調査の成果品(求積表)データをQGISへ入れる★
(序)前提条件として……
○電子基本国土図(EPSG:3857)上にて表示させる(手順はこちら
○岐阜県中津川市役所で交付を受けた求積表に基づき記事にしています。他の市区町村だと若干異なるかもしれない?!

(1)求積表のデータをCSV化
○カンマ区切りとした
○拡張子は「.txt」「.csv」のいずれかにする
○見出し行中において、座標のカラムに「X」「Y」の文字を入れておくとQGISが自動認識してくれる
【重要】求積表のX座標はY座標として、同様にY座標はX座標とすること
○Excel2000のマクロを使った入力支援ツールを開発済み

(2)QGISへCSV化したデータをインポート
(2-1)CSV化したデータファイルを選択
○「レイヤ」⇒「デリミティッドテキストレイヤの追加」
○「デリミティッドテキストファイルからレイヤを作成」ウィンドウが開いたら、右上の「参照」ボタンをクリック
○先ほどCSV化したデータファイルを選択

(2-2)データを認識させる
○「選択されたデリミタ」のラジオボタンがONになっているのを確認
○「カンマ」のチェックボックスにチェックが入っているのを確認
  ⇒「サンプルテキスト」のところでデータがきちんと並ぶ

(2-3)X座標・Y座標のデータを設定
○XYフィールドのラジオボタンがONになっているのを確認
○Xフィールド・YフィールドにX座標・Y座標のデータが収められているカラムを設定
  ⇒各座標の見出しに「X」「Y」の文字が入っているとQGISが自動認識する
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

(2-4)空間参照システムで定義付け
○「空間参照システム選択」ウィンドウが開く
○「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS Z」(EPSG:2449)を選択
  ⇒CSV化したデータの属する系番号を適切に選んでください(岐阜県は全域で7)
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

取りあえず、これで筆界点のデータをQGISへ入れることができました。でも出来たレイヤは点(Waypoint)の情報じゃないか orz...
線(Track)としてデータを入れないと面(Polygon)にできない(と思っている)ので、もう少し悩んでみます。そりゃ点と点を結べば線になるけど、そんな作業をいちいち手でやってたらたまりませんhihi

−…−

12月10日・追記
線(Track、QGISではLine)も無事取り込めるようになりました

(1)求積表のデータをCSV化
○カンマ区切りとした
○拡張子は「.txt」にする
○見出し行は「wkt」とだけ記述
【重要】求積表のX座標はY座標として、同様にY座標はX座標として出力すること
○出力する書式は以下の通り
  「LINESTRING(ある点のX座標 ある点のY座標,次の点のX座標 次の点のY座標)」
○Excel2000のマクロを使った入力支援ツールを開発済み

(2)QGISへTXT化したデータをインポート
(2-1)CSV化したデータファイルを選択
○「レイヤ」⇒「デリミティッドテキストレイヤの追加」
○「デリミティッドテキストファイルからレイヤを作成」ウィンドウが開いたら、右上の「参照」ボタンをクリック
○先ほどTXT化したデータファイルを選択

(2-2)データを認識させる
○「プレーンキャラクター」のラジオボタンがONになっているのを確認
○欄内はデフォルト([,])のままでよい
○WKTフィールドのラジオボタンがONになっているのを確認
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

(2-3)空間参照システムで定義付け
○「空間参照システム選択」ウィンドウが開く
○「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS Z」(EPSG:2449)を選択
  ⇒CSV化したデータの属する系番号を適切に選んでください(岐阜県は全域で7)
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

これでできました。今日はここまでhi

−…−

12月11日・追記
WikipediaでWKT(Well-known text)の仕様を知ったので(今ごろ?!w)、電算化した求積表のデータから面(Polygon)のWKTを作り、QGISへ放り込むことに成功しました

ただ、WKTで放り込んだベクタレイヤへ、任意の属性情報をどうやって付加させれば良いのでしょう。属性テーブルを見ると、見出しは「地物id」、データは「1」とだけある。WKTを読み込む際、この地物IDに任意のデータを自動で付加させることができれば、後で属性データをCSV(&CSVT)で付加させる際のキーワードとできて便利なんだけど……

ひとつ解決したと思ったら次の課題。やれやれhi


(1)求積表のデータをCSV化
○タブ区切りとした(WKTで半角スペースとカンマを多用するため)
○拡張子は「.txt」にする
○見出し行は1段目に「wkt-polygon」、2段目以降は任意の見出しを記述
【重要】求積表のX座標はY座標として、同様にY座標はX座標として出力すること
○出力する書式はWikipediaを参照
○Excel2000のマクロを使った入力支援ツールを開発済み

(2)QGISへTXT化したデータをインポート
(2-1)CSV化したデータファイルを選択
○「レイヤ」⇒「デリミティッドテキストレイヤの追加」
○「デリミティッドテキストファイルからレイヤを作成」ウィンドウが開いたら、右上の「参照」ボタンをクリック
○先ほどTXT化したデータファイルを選択

(2-2)データを認識させる
○「選択されたデリミタ」のラジオボタンがONになっているのを確認
○「タブ」のチェックボックスのみにチェックが入っているのを確認
  ⇒「サンプルテキスト」のところでデータがきちんと並ぶ
○WKTフィールドのラジオボタンがONになっているのを確認
○WKTフィールドの見出しが「wkt-polygon」となっているのを確認
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

(2-3)空間参照システムで定義付け
○「空間参照システム選択」ウィンドウが開く
○「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS Z」(EPSG:2449)を選択
  ⇒CSV化したデータの属する系番号を適切に選んでください(岐阜県は全域で7)
○ここまで出来たら、ウィンドウ最下段の「OK」をクリック

(1)の工程で作成したファイルをひとまとめにし、一括してQGISへ放り込むことにも成功。具体的には、
wkt-polygon<Tab>ID
POLYGON((31933.658 -48675.395,(中略),31933.658 -48675.395))<Tab>69_003C019
POLYGON((31978.454 -48665.953,(中略),31978.454 -48665.953))<Tab>69_003C018-01
という内容のファイル(注:タブのところは敢えて<Tab>という文字列に置き換えていますhi)を作ってQGISへ放り込むと、

sample-1.jpg
こんな感じでポリゴンができて、

sample-2.jpg
という具合に属性情報がそれぞれのポリゴンへ付与されました

これで国土調査(地籍調査)の成果品のデータを、スムーズにQGISへ移行させることができる見通しがつきました。点は測点杭(筆界点杭)情報&標準地(プロット)情報を、線は作業路網の線形を、面は森林そのものに関する各種情報を、それぞれレイヤにして管理していくのに使えると思っています

お忙しい中、数多くの有益なアドバイスをくださった中部大学・竹島准教授と、その機会を作って下さった岐阜県林政部の高井准フォレスターには、この場をお借りしてお礼申し上げます

メモ:gdalcs2cs
posted by きこり@JH最大の難所 at 12:52 | 岐阜 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 本業のお話し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック