2016年02月20日

2016年3月号

ようやく国内コンテストらしい誌面になった、かなhi。

■東海QSOコンテストに参加してみよう
ALLJA0と東海QSOのどっちにしよう、と迷った挙げ句、地元開催をチョイスした次第。

このコンテスト、以前は非常通信訓練の流れをくんだ長ったらしいコンテストNRが特徴で、その影響もあり規模の割には参加局がいまいち多くない状況でしたが、当方がコンテスト委員を務めていた時に現行の規約へがらりと変えて10数年。今でもなぜかあまり人気がないような気がします。旗日開催だからかな?!

さて。東海QSOへ参加するに際し、次の2点には気を付けたいところです。

(1)バンドによって得点が異なる
・1点:3.5〜21MHzおよび50〜430MHz
・2点:28MHz
・3点:1200MHz
・5点:2400MHz
・10点:5600MHz
・20点:10.1GHz以上
(2)同一局とは同一バンドで電話・電信それぞれ1回ずつ有効

オールバンドで参加する際は、得点の高いバンドでどう効率よく稼ぐのかがカギとなります。ただ、だからと言って得点の高いバンドに固執してしまうとQSOレートを落とすことに。なのでバランス良く――と書くのは簡単なので、ここで当方の過去の結果+αを大公開!
     2001年       2002年       2003年       2004年       2015年       2015年
瀬戸c 恵那g上矢作t 恵那g上矢作t 下呂c 中津川c JF2BNG/2
3.5M 15, 15x 15 14, 14x 12 30, 30x 22 32, 32x 26 39, 39x 31 47, 47x 39
7M 130,130x 57 110,110x 48 163,163x 70 184,183x 77 262,260x 95 132,132x 70
14M 97, 97x 49 82, 82x 49 28, 28x 23 39, 39x 26 34, 34x 27 35, 35x 26
21M 16, 16x 14 16, 16x 15 12, 12x 12 31, 31x 24 18, 18x 17 19, 19x 15
28M 15, 30x 13 11, 22x 11 16, 32x 15 17, 34x 15 18, 36x 18 21, 42x 17
50M 27, 27x 21 45, 45x 37 33, 33x 29 28, 28x 25 16, 16x 15 14, 14x 12
144M 31, 31x 28 31, 31x 27 27, 27x 24 18, 18x 16 16, 16x 16 12, 11x 9
430M 25, 25x 22 22, 22x 19 24, 24x 22 4, 4x 4 7, 7x 6 13, 13x 12
1.2G 11, 33x 8 7, 21x 6 13, 39x 11 5, 15x 5 4, 12x 4
2.4G 4, 20x 5 1, 5x 1
---- ----------- ----------- ----------- ----------- ----------- -----------
367,404x227 338,363x224 350,408x232 358,383x218 410,426x225 298,330x205
=91708 =81312 =94656 =83494 =95850 =67650
昨年は1KW局から、それ以外は山の上へ出掛けての参加(すべてI-SA)。なおJF2BNG(also JS3CTQ)稲葉さんは、三重県津市・青山高原からのI-SCAでの参加です。これら過去の結果を参考に、ぜひみなさんなりのコンテスト・メイクで臨んでいただければ、と思います。

各バンドの攻略方法も誌面にて軽く振れましたが、ここでも簡単にhi。

3.5MHz:開始直後と終了直前がオールバンダー中心に賑わう。CW中心でPhはパラパラ程度。2エリアからだと日中でも1〜3エリアとQSOできますが、アクティビティはあまりないのが実情。
7MHz:もっとも賑わうバンド。ただ最近は近距離が若干不安定なオープンとなることがある点に注意。管内局であってもある程度は呼びに回らないとマルチの底上げができないため、上位入賞を狙うのであれば、どのタイミングで呼びに回るのかがカギ。管外局の管内向けCQも有効でしょう。
14MHz:時期的に6・8エリアが有利。正規伝搬で開けていれば、積極的に管内向けCQを出すのも手ですが、だからと言って延々とRunすると、短い周期でQSYを繰り返すオールバンダーを逃します。管内局は、オープンしている時間帯を逃さないのが肝要。特にオールバンダーの方は、14MHzでどれだけ稼げるのかがスコアに大きく影響するので、午前中には必ず1度は出たいところ。
21MHz:時期的に午前中のScに期待が持てます。2エリアから見て北東〜南東にScの出ることが多いので、この方角は要チェック。モード的にはCW中心ですが、学校社団局を中心にPhのアクティビティもあります。
28MHz:1局2点なので、出てくる局は必ず押さえたいところ。また21MHzほどではありませんが、弱いながらもScで全国的に開けることもあるため、アンテナの方向に気を配りつつ、オールバンダーのQSYに追随したいところ。

50MHz:Ph・CWともにそこそこアクティビティがある。ただ、かつての入門者バンドの面影はなく、粘って局数を稼ぐ感じの強いバンド。V/UHF帯全般に言えますが、ロケーションの良いところから出るのが吉です。
144MHz:430MHzと並んで賑わうバンド。SSB中心だがCWでも割とアクティビティがある。また今年は日曜開催なので、FMに出るとレートは若干落ちるもののNewマルチから呼ばれる可能性が高い。
430MHz:FM中心に賑わうバンドだが、10年前と思うと全体のアクティビティは若干落ち気味か。50MHzほどではないものの、このバンドも粘って局数を稼ぐ感じが強い。また初心者の多いバンドなので、呼んでくる局に合わせたオペレートが求められることもある。CWは時おりアクティビティがある感じ。SSBはほぼ皆無。
1200MHz:430MHz以上にFM中心のバンド。ロケーションの良いところから出てもワッと呼ばれる訳でもなく、ひたすら地道に局数を積み重ねる感じ。
2400MHz以上:少数ながら出られる局はいるので、呼出周波数(2427.00MHz)を常時ワッチすることで出てきた局を確実に捕まえるのがカギ。また呼出周波数でF2モールスによるコンテストQSOを行われることも。なおHF帯が壊滅的に死んでた2009年は、2400MHzで10QSOを記録。5600MHz&UPは出られる局が本当に少数なので、2400MHzから引っ張り上げるのがベターでしょう。

さてさて。JS3CTQ稲葉さんとのガチンコ対決はどうなりますでしょうか。みなさま、お楽しみに!


■〜匿名でパイルアップをさばき続ける方々〜 お前は誰だ!
まあ、書いてある通りですhi。

原稿を上梓してから気付いたのですが、当方が先日参加したばかりのCQ WPX RTTYコンテストの規約に次の記述があります。

XIII. JUDGING: (略)
A. Unsportsmanlike Conduct: Examples of unsportsmanlike conduct include, but are not limited to:
(略)
6. Running stations not identifying in a timely manner (i.e., 1 minute).

これの日本語訳は次のとおりです。

XIII. 判定:(略)
A. スポーツマンらしくない行為: 以下に挙げる行為が該当するが、これらに限らない:
(略)
6.適切な時間間隔(例えば 1 分間隔)で自局のコールサインを云わずにランニ
ング運用をすること。

世界的に見て、自局のコールサインをアナウンスせず延々とランニングすることは、スポーツマンらしくない行為であるため慎むよう規約上で求められています。国内コンテストの規約でそこまで記述してあるものは今のところありませんが、自分が呼ぶ側となった時、ランニングしているのが誰なのか分からず、じれったい思いをしたことはありませんか。


■デジタル通信用インターフェースの出力レベル調整
ポイントは、参考ページにも書いてあるように、パソコン出力の段階で歪みのない信号を作ること。この段階で歪みのある信号を作り出してしまうと、どんなに無線機の出力などを調整しても歪んでいるものは歪んでいるため、どうにもなりません――というところでしょうか。

本誌に書いた通りの手順でパソコン出力を適正に絞ると、そう酷い信号にはならないハズです。当方がロギング・ソフトでWAVファイルを使ってCQを出す時は、定格出力の80%程度の出力となるまでパソコン出力を絞りますが、これでも充分実用レベル。「パワー計の針がバンバン振れないと!」というのは厳禁ですよhi。

ちなみに、本文中で書いた「汚い信号を出す局に対してペナルティを課す」の具体例として、こちらのコンテストを挙げておきましょう。レッド・カードの局(計2局)は、なんと参加が認められずチェックログ扱いとなっています。


■つれづれなるままに・第3回
3月号と4月号では、ステーを張るのに重宝するグッズを紹介します。その上で5月号では、ステーを張る際に用いるロープワークを紹介、かな。

今回はその第一弾として、打ち込み丸カンにご登場。支持力を高めるために、写真にあるようなイボイボの付いたものをオススメしますが、最近は似たような打ち込み丸カンで妙にヤワな代物もあるので(買って失敗したhi)、購入の際には気を付けて。

たまにアンカーがすっこ抜けて云々、とネット上に書いている方を見かけますが、アンカーとしての強度が足りないのが原因だと思います。その点、取り上げた打ち込み丸カンはなかなか優秀。地盤が軟弱で効きが悪い時は、誌面にて紹介したように2本1セットで使うとFB。この技は、JR3EOI岡本さんに教えていただきました。

移動運用でアンテナを倒壊させるのは避けたいところ。特に通りすがりの第三者に何かあってはいけません。ネット上にて公開されている移動運用の風景を見ると、ノン・ステーで大型のアンテナを上げている方が割といますが、万が一のことを考えたら当方は怖くてよ〜やりませんhi。
posted by きこり@JH最大の難所 at 21:22 | 岐阜 ☔ | Comment(4) | TrackBack(0) | CQ誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東海QSOの日は出勤日なので、休暇が取れれば参戦予定です。
電信電話マルチでバトルされるとのことことですので、出れるなら電信マルチになるでしょう。 (^-^;
Posted by JR2MIO at 2016年02月22日 19:12
>JR2MIO
もろもろ了解です。上は1200MHzまで出られるんでしたっけ? こちらは恵那市(JCC#1910)のいつもの場所から出ますので、全バンドQSOをぜひお願いします。QSY依頼オッケーですのでhi
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2016年02月22日 19:46
前日の土曜日が出勤になっちゃいましたが、TEST当日の休出は断固拒否して休みを確保し、気合い100%です。
スローガン「打倒きこり」
Posted by JS3CTQ at 2016年02月22日 22:20
>JS3CTQ
こちらは土曜午後に半休を入れ、恵那市(JCC#1910)の山の上に陣を展開しよかと考えています。そこからの運用分(当時は恵那郡上矢作町)を含め、過去に8万点を超えた時のバンド別内訳をUPしましたので、戦略を練る際の参考となれば幸いです

とまあ、1ヶ月後が楽しみですね〜。こちらは管内トップ(プラス初の10万点超え)を目指して臨みますので、どうぞお手柔らかにお願いしますhi
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2016年02月23日 23:59
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック