2016年03月25日

2016年4月号

いろいろあって今回はUPが遅れました sri

■ALLJAコンテストに参加してみよう
やはり国内コンテストで最大規模を誇るこのコンテストの紹介は外せないところ。秋の全市全郡と比較しても参加局は多く、どのバンドも大賑わいします。とは言っても、田舎の50MHzはそうでもなかったりしますが(苦笑)。

アワード・ハントを兼ねて――のところで「よみうり一万局」を挙げましたが、このアワードはテーマ局をGetしないといけないのが結構ネック。国内の場合、同一バンドでのWAJAを12組完成させないといけないところ、1つのバンドで認められるのは4組まで。なので比較的完成させやすい3.5/7MHzでは各4組ずつ計8組までしか認められないため、4アマ局の場合だと残り4組を21MHz以上で完成させないといけません。

コンテストは局数を稼いでナンボなので、積極的にRunする局はどんな局でもピックアップしようと耳を澄ませています。だからCQが聞こえたら、弱くてもなんでもいいのでまずは呼んでみましょう。それでQSOできたらラッキーですし。その上でQSLカードも届けば言うことなし!

さて、バンド別の攻略方法については、まあ書いたとおりですhi。

3.5MHz:フルサイズのアンテナはどうしても大型化するので、短縮されたアンテナを用いて運用する局の多いのが特徴。そういう局の信号をどれだけピックアップしてスコアを伸ばすかが問われます。また岐阜県で運用すると、日中でも1〜3・9・0エリアはそこそこ電波が飛んでいきますので、日中にどれだけ稼げるのかが実は問われるのではないかと。だいぶ前に電信3.5MHzで参加した時、14時台にQSOしたJH5RXS局(JCC#3910)の強力な信号は今でも印象に残っていますね。
7MHz:先日開催されたALLJA0-7MHzや東海QSOでは、それなりに開けてはいたものの、ガツンとした開け方ではありませんでした。また深夜から未明にかけては近距離〜中距離がスキップする可能性が高いので、近距離がそれなりに開けている時間帯はとにかく集中して運用することが肝要。そのためには、近垂直放射空間波(NVIS)伝搬を上手く使うべく、打ち上げ角の高いアンテナを用意するのは有効です。
14MHz:先日開催された東海QSOでは案の定、不感地帯が発生しました。ALLJAでも同様の状況が発生するかも。となると、近距離〜中距離のマルチはCWでコツコツと稼ぐのが良いでしょう。SOABで参加する場合、SO2Rでこまめに開き具合をチェックしながら、Newマルチの局を見付けた場合は優先してGetするようにしないと、スコアの底上げには繋がらないかも知れません。
21/28MHz:ScやGWによる伝搬がメインとなりそうですが、Esがポツポツ出始める時期でもあるので、14MHz同様にバンドの開け具合には気を配りたいところ。これらのバンドもCWでコツコツ稼ぐのが良さそうです。
50MHz:基本的にはGWで稼ぐバンド。早朝、GWの延び具合には気を付けたいですね。また記事中にて触れたこと座流星群、今年は4月22日(金)15時頃に極大を迎えるため、コンテスト中(特に前半)もMSによるQSOができるかも。MSによるQSOは、速攻で終わらせることが肝要なので、短めのCQを連発する、ショートコール・ショートQSOを心掛けるetc.の配慮をしましょう。そして各ビーコンや遠方の局(できればシングルバンド参加局でビーコンの代わりとなるような局)の入感状況はこまめに確認したいところです。なお春分の日の前後から50MHzで海外局(VKsやA31MM、T88IRなど)が入感するようになり、春のCondxとなってきました。今年も大規模なScは出るのでしょうかhi


■〜散乱源を探ってスコアUP!〜 スキャッター(Sc)を活用しよう
F層伝搬の使いにくい中部日本の局にとって、Scは局数やマルチ数を稼ぐ頼みの綱。ただ、Scを意識してアンテナを向けている局って意外と少数のような気がします。特に1エリア以北の局は、北東や南東にアンテナを振るというのは結構勇気の要ることだろうとは思うのですが、そうすることによって他エリアの局にとって良きパイロットとなると、結果的にスコアUPへと繋がるのではないか、と思っています。

表2の一番最後にて、成功の鍵として「双方が散乱源にアンテナを向けていること」と書きましたが、これは考えてみればごくごく当たり前のことだったりします。散乱源は、すなわち反射源でもありますからね。

なので21MHz以上では、こまめにScの方向を探り、アンテナを適切な方向へ振ってRunすると良いと思います。そうでないと、アンテナのサイドローブで輻射された電波が散乱源で散乱し、それを聞きつけた局がScへアンテナのメインローブを向けて必死になって呼ぶも応答の得られない――なんてことも。もったいないですよねhi。

さて、「チューナーで同調を取るタイプのアンテナは実用性に乏しい」と書いたのは経験則からで、たとえばこちらが1KW&多エレメント八木&CWで呼んでも「ノイズ混じりで符号を繋ぎ合わせてやっとコピーできた」なんて例が過去に何度も。具体的には、ロングワイヤー&アンテナチューナーの組み合わせは耳が追いつかなくなるケースが多いので、コンテストでは7MHz以下での使用に留め、14MHz以上は逆VやGPで良いので同調の取れたアンテナを用いた方が良好な結果が得られやすいです。


■つれづれなるままに・第4回
いわゆるお化けポールを使う時、通常は段の境目となる部分にステーリングを据えてステーを張りますが、これだとトップヘビーなアンテナを上げた時、強風etc.でアンテナが煽られるとステーリングの上でマストの曲がることがあります。まあ、テコの原理が働くワケなので無理からぬ話なんですけどね。

なので、テコの原理が働かないようアンテナの直下からステーを張るようにするのはどうすれば、と考えて編み出したのが、塩ビパイプとホースバンドを使ったストッパー。これのおかげでマストがビシッと垂直に立つようになりましたので、手でマストを回す時もそうストレスを感じることなく回せるようになりました。

さて、ホースバンドを用いる場所は、写真Cにありますように塩ビパイプの下端近くにしてください。これは(1)ホースバンドとステー(写真の例だとナスカン)が干渉しないようにする、(2)下端で塩ビ管を締め上げることで上端がわずかに開くためステーリングがよりしっかりと安定して座る、という理由からです。

なお、ホースバンドの余った部分があまりにも長いようなら、切り落とすと良いでしょう。写真に登場しているホースバンドも、実は端を切り落としてあったりしますhi。

posted by きこり@JH最大の難所 at 00:09 | 岐阜 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | CQ誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
散乱通信の図だけど直接波でも届きそうに見える
Posted by kimtaq at 2016年03月28日 17:45
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