2016年04月20日

2016年5月号

今号は、原稿をある程度書いたところで電子ログの件が飛び込んできたため、内容を急遽変更した号だったりしますhi

■新しくなった電子ログ・フォーマット
【はじめに】
このたび新たに定められたのはログシート部のみ。サマリーシート部は従来どおりです。

【どう変わった?】
従来はzLogのフォーマットを標準としたログシートを受け付けていました。しかし多種多様なフォーマットを認めたため、能力に乏しい主催団体では電子ログの処理に多大なる手間をかけざるを得なかったのも事実。そこで最低限のルールを3つ定めました。

(1)交信「年」を必ず記述
従来は「交信年月」だけの記述だったのを、「交信年月日」に改めました。これにより、より確実に照合作業ができるようになります。なお文字列の並びは以下の通り。
yyyy-mm-dd
左から交信年(西暦4桁)+ハイフン+交信月(1〜2桁)+ハイフン+交信日(1〜2桁)
もちろんすべて半角で記述(以下すべて同じ)
(2)各データの並びが固定化
・1交信のデータは、必ず1行に収める(従来どおり)
・交信データは次の順序に並べる
年月日 時分 バンド モード 交信局 送信RST 送信ナンバー 受信RST 受信ナンバー マルチ 得点
・時分は、国内コンテスト:JST・オールアジアコンテスト:UTC、で記述
・時分の記述は、hh:mm(24時間制)で
・マルチ欄は、Newマルチは具体的に、そうでなければ代わりにハイフンを記述

(3)各データ間に半角スペースを必ず挿入
・データ間の区切り文字として半角スペースを1文字以上挿入
・この他の区切り文字(カンマやタブなど)はダメ

【新しいログフォーマットが意味するもの】
・ログシート部の「CSV化」により、人間の見た目の良さではなく、電算処理のしやすさを優先
・キャブリロ形式にはない柔軟さを持つフォーマット。固定長だとコールサインやコンテストNRの長短がフォーマットに大きく影響する

既にCTESTWINHLTSTは、この新しい電子ログ・フォーマットに対応したVerがリリースされています

JARL本部の主催するコンテストでは、従来のフォーマットも受け付けるとのこと。しかし、その他多数の国内コンテストでは、処理のしやすさから新しいフォーマットのみを受け付ける、という流れになるでしょう。ソフトの更新はお早めに。

なお、電子ログのフォーマットに出てくるコールサイン、あれはJH5ZABの同回生や後輩のものです。今後もちょくちょく登場しますhi。


■オール群馬コンテストに参加してみよう
ゴールデンウィークから梅雨明けの頃にかけては、HFハイバンドからUHFバンドまでいろんな伝搬が楽しめる時期。県内局の数もそこそこ多いので、いろんなバンドで多くの県内局とQSOしやすいコンテストだと言えましょう。

1QSO当たりの得点が電話:1点なのに対し電信:3点なので、電信電話部門は電信でがっつり稼ぐのがセオリー。私がかつて現地乗り込みした時も、大半が電信でのQSOだったような覚えがあります。ただ、電信部門や電話部門もある上に、種目が事細かに設定されているので、自分にあった部門・種目を選んでそれなりのオペレートをすれば、入賞もそう難しくありません。

気候のよい初夏に開催されますし、簡素なシステムでもけっこう呼ばれるので、群馬の近郊にお住まいの方は、ぜひ現地乗り込みしてみるのをオススメしますよ。


■JA4CMW サイレント・キー
この数年、国内コンテストにアクティブだったJA4CMW岡田さんが急逝なさったとの報せをJM4WUZ石井さんから伺い、囲み記事を作成しました。写真にもありますように、一度だけお会いしたことがあるのですが――改めてご冥福をお祈り申し上げます。


■つれづれなるままに・第5回
ロープワーク第3弾となる、変形南京結びを紹介。本来の南京結びは、トラック荷台のフックを利用するのですが、打ち込み丸カンのようにロープをかけるところが開放されていない場合は、このようにして結ぶといいかな――って、多分筆者オリジナルのロープワークかも?!(自信なしhi)

最後に「結び目を絞る」と書いた部分ですが、正直な話、どう文章表現すれば良いのか悩みに悩んだ挙げ句、あのように書きました。文章ってホント難しい。私の場合、手の感覚で絞ったな、と判断しています。なお、これだけでも不安な方は、引き解け結びの輪の部分を大きく取り、さらにもう一度引き解け結びをしてやると、より安定します。

3回に渡ってロープワークを紹介しましたが、よくよく考えてみると「もやい結び」「引き解け結び」の2つをマスターすれば、移動運用ではほぼ事足りるワケで。誌面の都合で細かいことまでは書けませんでしたが、みなさんもこの3つ(2つ?)のロープワークをマスターし、移動運用(でのアンテナ設営)の達人になってくださいhi!
posted by きこり@JH最大の難所 at 22:45 | 岐阜 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | CQ誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
電信は2点だよ
Posted by kimtaq at 2016年04月20日 23:15
こんにちは。
「・マルチ欄は、Newマルチは具体的に、そうでなければ代わりにハイフンを記述」の件ですが、
JARLのコンテストのページには記載が無いですね。
CTESTWINでは「ハイフンを記述」がされますが
HLTSTでは空白です。作者に問い合わせをしたら事前にJARLに問い合わせた結果がOKだったとの事。
新バージョンを公開したばかりなので修正は暫く先になるとの回答でした。
JARLのコンテスト委員会ももう少しきちんとやって欲しいと思いました。
(静岡コンテストの電子ログファイルの変換用ソフトを提供していますので)
Posted by JA2BQX at 2016年04月21日 08:13
>kimtaq
ご指摘Tnx!

>JA2BQX
この件は拙稿で特に触れなかったのですが(見れば分かるでしょ、という感じhi)、まさかまさか――でした。HLTSTで生成される電子ログを受け取るのは、JARL本部だけではないので、作者の方には一刻も早く対応していただかないと要らぬ混乱を招くと危機感を感じております。ようやく乱世(hi)が終わりを告げるのですから、このリスタートでビシッと揃えば(=現時点で多くのシェアを占めるCTESTWINとHLTSTが足並みを揃えて対応すれば)、後は自然と追随するでしょうからね

JARLコンテスト委員会に対して欲を言えば、交信年月日と交信時分のフォーマットも定義してほしかった。ただ、いろいろとお話しを伺う中で「今回はそこまで求めなくてもいいか」と思った自分もいましてね。まあ、長い目で見ましょうか、というところですhi
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2016年04月22日 19:45
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