2016年07月31日

2016年8月号

本業の国家試験受験etcetc.により、ちょっと旬を逃してしまった感が(汗)。

KCJコンテストに参加してみよう

3年前と2年前にマルチバンドで参加しての経験に基づき、記事を書いてみました。実は「ビックガン向きかな?」と自分でも感じつつ執筆してはいましたが、「スコアの最大化を図る」というコンセプトであれば、設備や出力etc.はあまり関係がないのかな、とも思った次第でして。

なお最近のKCJは、7MHzシングルだと優勝局でも300局台後半ぐらいの局数なので(私が7MHzシングルで優勝した1994年は確か430局ぐらい)、シングルバンドだと飽和感を感じるかも知れません。なので個人的には、より多くの交信局数が望めるマルチバンドで参加するとFBでは、と思います。


●マルチバンド参加のヒント

数は少ないながらも1局5点である海外局をいかに稼ぐか、がポイントとなります。それと、局数もですが、各バンドでマルチをそれなりに揃えないとスコアが伸びません。この2点を踏まえると、本誌で紹介した感じになるのではないのかなぁ――。

最後にて少し触れたように、小電力でも遠くまで飛ぶCWならではの面白さを、国内最大のCWコンテストで感じていただければ、とも思っています。ベランダから突き出したホイップアンテナや、屋内に張り巡らせたロングワイヤーでも、CWならそれなりに飛んでQSOできます。各自の環境に合わせた楽しみ方を、このコンテストで追求してみてはHW?!


●スキャッタを逃さない

時期的にEsの出現頻度は減りますので、スキャッタをいかに捕まえて局数&マルチ数を伸ばすのかが、マルチバンドやHFハイバンドのシングルバンドでの参戦では重要です。

ただ困ったことに(hi)、スキャッタはいつ出るのかは、その時になってみないと分からないのが現実。3年前は、午前中はほとんど開けておらず、午後になって焦燥感を感じるようになった頃にオープンをキャッチし、局数を伸ばすことができました。でも2年前は、午前中にふわふわした感じで良好にオープン。この調子で午後も、と思ったら午後はイマイチでした。

RBNやCW SkimmerでCondxを把握してもよし、自分の耳で判断するもよし。いずれにせよ、いつ開けるのか分からないスキャッタにいち早く対応できるかどうかが問われます。


●必ず書類提出を

提出書類をすべてクロスチェックし、相互に合致した場合にのみ得点とマルチの計上を認める点は、KCJ主催のコンテストにおいて(私が知る限り)20年以上前から続いています。

この審査制度のおかげで、すべての書類提出者が公平な土俵の上で順位付けなされることから、KCJ主催のコンテストに対し高い評価をする方が少なくありません。ただ、そのためには書類が提出されていないと話が始まらないのも事実でして、主催者からは規約などを通じて書類の提出を呼び掛けていますが、ちょっとだけ呼んでみようかという向きには敬遠されがちなのもまた事実だったりします。

書類を出す/出さないは個人の自由ではありますが、遊びの場を提供してくださっている主催団体への感謝の意を込めて、書類は出すようにしたらいかがでしょうか。そうすることで、コンテスト(という遊び場)をより良いものへ育てていくことにも繋がると思いますよ。


■もったいない話

上級資格を取得する方が最近は多く、特に出力的に移動する局の上限である50Wが許可される3アマについては、度重なる規制緩和の影響を受け、取得される方が随分と増えました。今だと2アマの講習会が人気のようですね。

3アマ以上の上級資格を取得する動機は、人さまざまだと思います。ちなみに私の取得動機は、こんな感じでした。

・電信級(現3アマ) 高校の部活動で1年近くCWを学んだ集大成として
・2アマ コンテストで14MHzに出たい一心で
・1アマ どのクラブへ助っ人に行ってもいいように(KW局を運用できるように)

3アマを取得する方の多くは、その動機が出力50Wにあると推測します。増力は確かに魅力的で、特に144/430MHzでは1アマも3アマも最高出力は一緒ですし(EMEなど特別な理由がある場合を除く)、総務省の無線局等情報検索サイトでいろいろと公開されているのもあって、V/UHF帯のSSB-DXerはこぞって3アマ以上を取得なさっているように見受けられます。

ただ、その割にはCWへオンエアーする方が増えているかと言えばそうでもないように感じている次第。増力してオシマイ、という方が多いような――。せっかくCWにも出られるのにそうしないのは、まあ個人の楽しみ方にクチを挟むなと言われればそれまでですが、正直もったいないと思うんですよねぇ。

CWの魅力を説くサイトはいくつもあるので、それらはそちらに譲るとして、個人的に最大の魅力だと感じているのは「静かに運用できる」点。電鍵のカチカチという音はしますが、受信音やサイドトーンはヘッドホンを通じて聞くようにすると、周りからうるさいと言われることもなく運用を楽しむことが可能です。

まあ、まずはやってみないと分からないことはCWについても多々あるので、少しでも興味を持たれたら、ぜひ運用なさってみてください。私はコンテストでお待ちいたしておりますhi。


■つれづれなるままに・第7回

特集「移動運用で楽しむアマチュア無線」にもマストを自立させる記事がありますが、このコラムで紹介する方法は、移動運用で大型のアンテナを上げたい時には有効です。

ポイントは、ラチェット機構付き荷締めベルトをステーとして使う点。水準器でマストの垂直を確認しながら、荷締めベルトのテンションをかけたり緩めたりすることで、ビシッと垂直を出すことができますので、その後にアンテナなどを取り付けてマストを伸ばす際、無風であれば比較的すいすいと作業が進みます。なお本誌に掲載した写真は、今年のJA0-VHFに参加した時の様子でして、マストのトップには50MHzの6エレ(Radix・RY-66A)とローテーター(KENPRO・KR-250)が載っています。
posted by きこり@JH最大の難所 at 17:21 | 岐阜 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | CQ誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
KCJコンテストを取り上げてくださって有難うございます。夜ローバンドでDXを稼げなどビッグガン向けじゃないか思いながら読んでいました。hi
最近はQSO数が減っていますね、4エリアの常勝局は相変わらず凄いですが。
Posted by JA8AJE/笠原 at 2016年08月01日 09:07
>JA8AJE
夜のローバンド、Euは厳しいかも知れませんがNAなら何とかなりそうな気もしますので、まあK6XXらのCQを探して呼べば――hihi
2年前、自分の中では結構やりきった感がありましたが、それでも200局以上も引き離されると、もう世界が違うものだと認識するしかないのかなーって思っちゃいました(苦笑)
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2016年08月08日 21:04
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