2017年08月06日

目指すは24年振りの全国制覇!

今年のフィールドデーは、V/UHF帯のシングルバンドでじっくり参加したい気分だったこともあり、実に24年振りとなる種目で参加しました

第60回フィールドデーコンテスト
電信電話部門シングルオペ430MHzバンド(X430)
三重県津市・青山高原(JCC#2101・PM84dq)
★結果★
Band QSOs(CW-Q) Pts Mult
430MHz 290( 111), 288x 27
1200MHz 1( 0), 0x 0
合計 291( 111), 288x 27x 2
総得点 = 15,552

※電信部門なら111x25x2=5,550 ←歴代5位相当!

★タイムチャート★
Band | 18 19 20 21 22 23 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11| Sum
-------+------------------------------------------------------------------------+----
430MHz| 23 25 31 27 13 18 9 10 5 2 5 5 14 24 19 24 20 16| 290
1200MHz| 1 | 1
-------+------------------------------------------------------------------------+----
Total | 23 25 31 27 13 18 9 10 5 2 5 5 14 25 19 24 20 16| 291

★マルチマップ★
※1〜9局は実数、10局は「0」、11局〜36局は「A」〜「Z」、37局以上は「+」で表記
|11111111111111| | | | | | | | | |
|00000000011111|000000|00|11111111|1122|222222|223|33333|3333|44444444|4
Band |12345678901234|234567|89|01234567|8901|234567|890|12345|6789|01234567|8
-------+--------------+------+--+--------+----+------+---+-----+----+--------+-
430MHz| | 2| 9|85730333|BC+F|8B8+4+| 11|4 1 3|31 | |
1200MHz| | | | | 1 | | | | | |
※ハイライト以下は順次追記・編集します

★ハイライト★
◎COMETの18エレを17年振り(たぶん2000年6DのJI2YAT/0以来)に2列2段としてコンテストに臨む。地上高は下段:2mH・上段・4mHと低かったものの、1/7エリアの局を稼ぐのに威力を発揮。ベストDXは、東方面:JE7PNN/7局(約493km)・西方面:JH4OUH/4局(約373km)だったが、なんとJA7KPI/7局でも聞こえていたとのこと。QSOできていれば約592kmのDX-QSOだった
◎担ぎ上げなんて誰もやらないだろう、と自宅を出発したのは、なんと当日の朝10時半過ぎ。んでもって現地(通称「ギガヘルツの丘」)入りは14時頃。予想どおり誰もおらず、17時頃にはパソコン周り以外の設営が終了。何だかんだと余裕で開始時刻に間に合った
◎自宅におけるサテライト通信での経験から、プリアンプなしで臨む。か細い信号には受信音を上げることで対応。あったら混変調で使い物にならなかった可能性が高い。とまあ、なくても支障はなかった
◎天気がもってくれた。雨はほとんど降らず。風は吹くには吹いていたが、アンテナの地上高をあまり稼がなかったので、設営時は特に支障なし
◎久々に430MHzを楽しめた。開局以来の慣れ親しんだバンドでのコンテストって楽しいね

★ローライト★
▼工具入れを忘れた。クルマに積みっぱなしの適当な工具でしのいだ
▼同軸ケーブルの1本(10D-FB)が不良気味。予備(12D-SFA)に交換してOK
▼マストを3段伸ばす予定のところ、ステーリングの不足(正確にはちょいと手抜きhi)により2段で妥協。そのためか、GPではかろうじて聞こえるけど八木では全然聞こえない局がたまにいて、QSOに至らなかったケースが数度。初めての経験だった
▼当初の予定では、八木用とGP用のマストを別々に建てる予定だったが、設営時間が足りなさそうだったので断念。まあ出発時刻が、ねぇhi
▼一週間前のチェックでは問題のなかった18エレ2列2段、現地で上げると同調点が下へずれていて、FMバンドではあまりパワーが出ない。仕方がないので、432MHz台でのRunを心掛けた。日曜になると徐々にパワーが出るように。どうやら給電部に水が入っていた模様。次回からはエアーダスターでも持って行くかな?!
▼台風5号の影響か、西日本の移動局がいなかった。6エリアがなんとゼロ。いつもは移動局で楽に取れる37も、徳島市の固定局に呼んでもらって何とかGet
▼時おりパワーが出ない(でもサイドトーンは聞こえる)症状が発生。CWだけでなくFMでも同様だったため、朝2時台に電源を交換(中華製の公称12V30Aスイッチング式電源から国産の13.8V固定30Aトランス式電源)。これで電源事情はそこそこ改善されたと思うけど、それでもたま〜〜〜に先述の症状が発生した
▼富士山(白山岳)山頂からFMで出ている局がいて、しばらく聞いていると、この局を呼ぶ1エリア勢が割と聞こえる。でも、だからと1エリアへ向けてRunしてもほとんど呼ばれず。関東平野は抑圧や混信etc.が酷い上に、こちらで聞こえない局が同じ周波数でRunしているのだろう。事実、こちらのRunの合間に、時おりふっと浮いて1エリアの局がRunしている様子に接することも。18エレ2列2段をもってしても、1エリアへ信号を叩き込むことは難しいのですね
▼430MHzでここまでシリアスになってコンテストへ臨んだのは久しくなかったため、何となくは感じていたけど、ここまでバンドが過疎っているとは思わなかった。300局は楽に乗るだろうと当初は楽観視していたが、なかなか伸びない局数に危機感を覚え、途中からS&Pを徹底する作戦に切り替えた。結果的にはこれが正解
▼ちなみにSSBでのQSOはゼロ。何度かワッチをし、CQも出したんだけど。以前はそれなりにQSOできたんだけどなぁ

P1120938_R.JPG
今回のアンテナ群

JA7KPI.jpg
JA7KPI/7局との位置関係

★ちょっと気付いたこと★
◆432.92MHzでRunしていると、至近距離(たぶん第5駐車場)にいるらしい局がなーんか被ってくる。どこで出ているのかとバンド中をさっとスイープするも見つからず。ふとひらめいて、144MHz帯を聞いてみると――いました。144.309MHz付近でRunしているご近所さん(12)。この送信波の3倍高調波が飛び込んできていたのでした。初めての経験hi
◆先月の6Dで信号がちょっと――と小耳に挟んだ局がFDにも出ていて、この局がCWへ出てくると、CWバンドの大部分がばっさばさ。いやー、確かにコレはたまらんわー
◆青山高原では、最多で4局が同時に430MHzを運用していた模様。FMだと±20kHzはマトモに受信できない状況だったけど、この点を除けば、意外と普通に運用できたような。なお、遠く離れた大阪のM/M局もなぜか±20kHzはばっさばさで、しかも困ったことに433.02MHzを好んで使っていたため、呼出周波数へカブりまくりだった
◆割と短い周期(30〜60秒ぐらい)で信号が浮いたり沈んだり。特に三重県から見た1エリア以東は、反射波や回折波での交信となるためCondxの影響を受けやすいのだけど、そういうCondxの変化に無頓着なオペレートをする局が1エリアには多く(特に学校社団局)、結構な苦労を強いられた
◆FMで変調の浅い局がそこそこいて、ノイズすれすれの強さだと了解度が極めて悪く、何を言っているのか分からず。FMでは変調を深めにすると、こういう時に了解してもらえる確率が上がるのですが
◆FMでフォネティックコードを用いずに呼んでくる局がちらほら。で、聞こえたとおりに応答すると「違います」。だったら、最初からフォネテックコードを使ってよ
◆当方が19から出ているものと思い込んでいるらしい方がちょこちょこいたhi

P1120937_R.JPG
シャックの様子
テントを変えたので中は広々hi

★勝手にリンク★(QSOした局を中心にhi)
JM1LPN/1(LOFLJHLRT
7L4SCQ/1
JH2CMH/2
JN2TZB/2
JR2EKD/2
JA3JM
JE4QGF/4
JH4OUH/4
JH4RAL/3
JK7UST/1
JH0MUC/0

P1120940_R.JPG
CQ誌8月号で紹介した自動給油システム

★EF-9HiSと燃料★
■コンテスト前にガソリンを15L購入
■この15Lから、EF-9HiSの燃料タンクを満タンにする分だけのガソリンを消費
■コンテスト開始の1時間ほど前から終了直後までの約19時間に渡って連続運転を実施
■コンテスト後に未消費のガソリンを計ったら、10L弱だった
6Dの時は、たしか7.5Lほど残っていた記憶が
■EF-9HiSの燃料タンク+補助タンクで合計8Lあれば、18時間のコンテストを闘い抜くことができそう
■これはあくまで理論値。補助タンクの燃料をきっちり使い切るだけの仕組みが要る点に注意
★皮算用プランとの差異★
目標値 実績値
JA1 25x 6 (10-14,16) 42x 8 (Complete)
JA2 120x 4 (Complete) 102x 4 (Complete)
JA3 150x 6 (Complete) 119x 6 (Complete)
JA4 20x 3 (31,33,35) 8x 3 (31,33,35)
JA5 10x 2 (36,37) 4x 2 (36,37)
JA6 1x 1 (44) 0x 0
JA7 1x 1 (07) 2x 1 (07)
JA8 0x 0 0x 0
JA9 1x 1 (29) 2x 2 (29,30)
JA0 2x 1 (09) 9x 1 (09)
Sum 330x25x2=16,500 288x27x2=15,552

《参考》2000年以降で1万点を超えた局のリスト
2000 JH0TIS/2 478x18x2=17,208
2006 7L1FFN/3 307x26x2=15,964
2012 JO1CRA/1 527x15x2=15,810
2016 JR1MEG/1 353x22x2=15,532
2003 JI0VWL/0 573x13x2=14,898
2015 JR1MEG/1 352x21x2=14,784
2003 JL7GUD/7 489x15x2=14,670
2014 JR1MEG/1 406x18x2=14,616
2000 JI4EAW/3 317x23x2=14,582
2001 7L2RAC/1 399x18x2=14,364
2016 JO1CRA/1 468x22x2=14,040
2016 JS2LGP/2 312x22x2=13,728
2010 7L1FFN/3 293x23x2=13,478
2013 JR1MEG/1 421x16x2=13,472
2009 JE1MPR/1 505x13x2=13,130
2006 JJ2CWL/2 240x27x2=12,960
2003 JR1GSE/1 351x18x2=12,636
2013 7L1FFN/2 283x22x2=12,452
2008 JE1MPR/1 478x13x2=12,428
2003 JJ0FDT/2 493x12x2=11,832
2004 7L1FFN/3 276x21x2=11,592
2001 JL7GUD/7 441x13x2=11,466
2012 7L1FFN/2 253x22x2=11,132
2010 7M2MZO/1 460x12x2=11,040
2006 JG1NDM/1 382x14x2=10,696
2006 JJ5DWF/1 381x14x2=10,668
2012 JR1MEG/1 371x14x2=10,388
2004 JK1VRI/2 302x17x2=10,268
2004 JE3ASB/3 163x31x2=10,106
2002 JL7GUD/7 387x13x2=10,062
2009 JJ5DWF/1 386x13x2=10,036
2000 7M2WPE/1 418x12x2=10,032
2000 JL7GUD/7 418x12x2=10,032
P1120941_R.JPG
帰る頃になってようやく青空が広がりましたhi

コンテスト終了後の14時前に、旧久居市の中継所脇で運用なさっていた7L1FFN磯さんがやって来た。17年前はここで一緒に遊んだっけねぇ。そういやあの時、1200MHzの自作アンテナに直結したプリアンプが故障したっけ。ブログの記事を書きながら、当時のことを懐かしく思うきこりなのでした

お相手いただいた方々、ありがとうございました
次のコンテストでも、よろしくお願いいたします
posted by きこり@JH最大の難所 at 22:42 | 岐阜 ☀ | Comment(7) | コンテスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい設備で移動されていたのですね。
私の小八木でも三重まで電波が届いていたとは驚きです。
Posted by ust at 2017年08月10日 23:38
こんばんは。
FDお疲れ様でした。
「2000年以降で1万点を超えた局のリスト」に自分を見つけ、感激しております。

今回、同じテントで運用していた、JA1NQU/1が、三重県が出来たと小躍りしていました。
1エリア上位のJR1MEG/1は、昨年の移動先からは出ていないとの情報なので、優勝争いが楽しみです。
73!
Posted by JO1CRA at 2017年08月11日 01:15
>ust
今回はQSOに至らず残念!
最初は「…UST/1」とだけ聞こえ、次に「…7…T/1」と聞こえたので、「おっ! 宮城から遠征か?」と思いつつビームを合わせ、呼ぶタイミングを見計らっているウチにQSYなさったらしく、それ以降信号を聞くことはなかった次第でしたhi

>JO1CRA
コメントありがとうございます
皮算用プランにもあるように15は取れないと踏んでいましてね。でも「誰か半月山から出てくれればなぁ」とも思いながら運用していたら、JA1NQU/1に呼んでいただけた次第。15は他にJJ1ZEJ/1・JI1FOE/1ともQSOしましたが、JA1NQU/1が一番強かったですよ。ちなみにJR1MEG/1もそこそこの信号強度でした。16で一番強かったのはJR1GSE/1でしたが、いくら呼んでもQRZすら返らなかったのでGPで運用なさっていたのでしょう

さて。実はですね、小躍りしていたのは当方もでして(爆)。というのも、JA1NQU/1とのQSOをもって1エリアのマルチが全部埋まりましたからね。すっごく嬉しかったですhi!
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2017年08月11日 06:12
いつも埼玉でコンテストに参加していましたが、涼を求め山梨で運用しました。富士山がありますが、そちらまで飛んで行ったようで、ラッキーでした。
貴重なマルチでした。TNX。
Posted by 7L4SCQ at 2017年08月13日 03:45
>7L4SCQ
QSOありがとうございました
ブログの記事を拝見し、当地から見て富士山の向こう側から呼んでくださったのを知って驚きました。数度のリトライはありましたが、無事NR交換もできて良かったですhi
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2017年08月13日 16:51
遅ればせながら FDお疲れさまでした。

当日は地べた?で、某記念局運用していましたhi.
コンテスト時間中430はop出来ていなかったようで、logに無かったですSRI

発電機の燃料量はEF900iS(HiSと中身同じ)で携行缶10L+発電機タンク2.5Lで24時間+事前運用数時間をこなしていますので、補助タンクからきっちり給油できれば楽勝かな思います

連続運転用給油パイプ(?)いずれ作りたいとおもいつつなかなか進んでいませんがhi.

ところで、発電機のACパネルにはりついて?いるboxはノイズフィルタでしょうか?ノイズ対策で気になった当方としては気になりますhi.

なにはともあれ、また宜しくお願いします〜
Posted by JJ2DWL at 2017年08月19日 08:54
>JJ2DWL
QSOありがとうございました
言われてみれば、某記念局とはQSOしていないですね。まあ、これもコンテストですよhi

EF900iSの燃費をご教授くださり、ありがとうございます。12.5Lで24時間+αの運用時間が確保できているんですね。1Lでおよそ2.5〜3時間の運用時間が確保できると、5Lの市販携行缶+発電機2.5Lで20時間ぐらいは発電機が回せる計算になるので、18時間のコンテストにちょうどいいかな、とは思っているところです。だとすれば、発電機とガソリンetc.で20kg弱になるかなhihi

ACパネルに張り付いているのは、TOKINのノイズフィルタです。効果のほどは??? きちんと測定していないので分かりませんが、おまじない程度には効いてくれれば、と思って付けていますよ
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2017年08月19日 22:00
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