2021年04月18日

The Yuri Gagarin International DX Contest 2021

このコンテストへ合わせるかのようにRS-44が日本上空で遠地点へ来るため、思い切って北の大地まで出掛けました。

【お願い】
標題のコンテストは、KCJコンテスト同様、双方のログを突き合わせてデータが一致して初めて得点・マルチが認められます。コンテストでQSOしてくださった方は、ぜひログの提出をお願いします。ログの仕立て方が分からないという方は、生データ(HAMLOGのCSVファイルを推奨)を当方までお送りいただければ、当方にてログを仕立てます。

The Yuri Gagarin International DX Contest 2021
サテライト部門(SAT)
北海道礼文郡礼文町(JCG#01078・QN05mk)
★結果★(仕様上、145MHzUPと435MHzUPを別途集計)
Band QSOs(PH-Q/CW-Q/RY-Q) Pts Mult
144MHz 134( 0/ 134/ 0), 3350x 10
430MHz 217( 0/ 217/ 0), 5375x 0
合計 351( 0/ 351/ 0), 8725x 10
総得点 = 87,250

※3830に上げたレポートはこちら
※Claimed Scoreはこちら

★タイムチャート★
Band | 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 00 01 02 03 04 05| Sum
-------+------------------------------------------------------------------------------------------------+----
144MHz| 1 26 22 12 17 3 19 20 10 2 2 | 134
430MHz| 32 4 40 4 2 1 5 27 10 5 2 7 18 5 10 4 6 17 18| 217
-------+------------------------------------------------------------------------------------------------+----
Sum-1 | 33 30 40 26 12 19 0 0 1 5 27 10 8 2 26 18 25 0 10 10 6 6 19 18| 351
Sum-2 | 33 63 103 129 141 160 160 160 161 166 193 203 211 213 239 257 282 282 292 302 308 314 333 351|
※ハイライト以下は順次追記予定

★ハイライト★
○当初予定していた場所(稚内市・利礼の丘)が冬季閉鎖でアクセス不可。再検討の結果、礼文島へ渡ることに。ヨーロッパや北米とのマイナス仰角によるQSOを勘案し、北西〜北〜北東が海しかなく、そこそこ標高のある礼文空港の西側に狙いを定めて遠征。おかげでSat-DXCCが3UP(A6・DL・W)。DJ8MS局とのQSO(約7946km)は、低軌道衛星による1st-Ever JA-DLのおまけ付き。また仰角が-1.0度でループが聞こえたため、MELが-0.8度のパスでも良好にQSOできた。
○ThinkPad X61単体(Win7-Pro64・C2D-T7500・4GB・180GB-SSD)でN1MM+とSatPC32を同時に走らせるとCWの符号が乱れるため、X61ではSatPC32のみとし、N1MM+用にThinkPad X230を持参。終始安定した符号を打つことができた。
○4件のスケジュールQSOのうち、3件(A65BR局DJ8MS局KI7UNJ局)は無事成功。1件(2M0SQL局)は先方の体調不良で運用自体ができなかったとのこと。スコットランドとQSOできていれば8,000km超だったな…。
○当初はアンテナを6mHにすべく準備したが、強風により4mHにグレードダウン。ただAZ/ELローテータ(G5500-DC)を上下分離(AZ部を地面にセットしてマストごと回し、EL部はマスト先端に設置)としたことで設営が楽になった。
○サテライト通信の合間に7MHz-FT8を運用。Wantedの方ともQSOできミッション完遂!

★ローライト★
▼現地は終始強風が吹き荒れた。特に日曜の日没後以降は台風を彷彿させるような吹き方(地元の方によればまだまだとのこと汗)。アンカーを強化し、アンテナ自体も最低限の地上高に抑えたので、何とか月曜朝まで持ち堪えた。
▼発電機の無給油装置が働かず。発電機の燃料キャップのゴムパッキンを紛失していて、密閉状態を作れなかったため。DJ8MS局・2M0SQL局とのスケジュールQSOの直前に発電機が止まった時は冷や汗をかいた。以後は6時間おきに手動で給油。
▼10数年前に仕入れたプリアンプ(エリート無線・ERB70100GB)を初投入。するとこれがクセ者で、435MHzで送信するとプリアンプOFFでも145MHzへ被る。しまいには435MHzでパワーが出なくなったので(リレー接点の接触不良?)、中継コネクタ(NJ-NJ)に替えたところ、それからは快適。435MHzの微弱な信号は、AFをボリュームを上げることで充分対処できた。このアンテナとIC-910との組み合わせなら、リニア衛星ではプリアンプが不要なのを再確認。
▼クルマから見て真東にアンテナを設営したところ、アンテナを真西へ向けるとノイズが増加し、受信が辛かった。クルマの何かがノイズ源となっている模様(原因特定まではできず)。
▼月曜未明に435MHzで出力がふらつくようになる。給電部のコネクタが緩んでいた。アンテナ自体の地上高が低いので、アンテナを上向きに垂直に立てると給電部が(脚立が要るとは言え)手の届く高さに来るためチェックが容易なのは助かった(6mHにまで上げていたらマストを1段縮めないとこうは行かない)。締め直して復活。
▼VEの局にもSKED-QSOを依頼するも断られたためQSOならず(現地時間で朝の3時だからという理由…ごもっともhi)。残念!

01078a.jpg
KI7UNJ局とのSKED-QSO後の様子
右手奥に見えるのはスコトン岬

P1170132_R.JPG
朝日と我が危険人物号hi

P1170147_R.JPG
車内(シャック)の様子
正面(助手席後部)のノートPC(ThinkPad X230)でロギング(N1MM+)とTwitterなどSNS
右側のノートPC(ThinkPad X61)でRigコントロール(SatPC32)

P1170139_R.JPG
衛星の来ない時間帯に7MHz-FT8を運用
真北を向いて撮影

P1170150_R.JPG
いつものアンテナ(COMET・CYA-208とCYA-718)
G-5500DCのEL部をマスト上部に取り付け、AZ部はマストごと回すべく地面の上へ
本当は6mHまで上げる予定が強風で4mHに妥協

RS-44.txt
礼文島におけるRS-44の通過予報とQSOした局

2021_JK2XXK.log
どうせUBNで公開されちゃうので…提出ログを大公開!

★他の参加者の方々★
JN1KWR
7L1ETP
JA7KPI
JA0JHQ

コンテスト終了後、大急ぎで撤収。そして唯一の観光へGo!!

P1170153_R.JPG
さて、行くかね〜。

P1170154_R.JPG P1170156_R.JPG
スコトン岬まで行ってきました
この最果てに来たぞ〜って感じに、もうただひたすら感動
シーズンオフのスコトン岬をひとり独占の上、堪能して参りました
この後に宗谷岬へ行ったけど、大した感動がなかったのはナイショの話笑

【コンテスト外での運用分】
RS-44・10日17時台のパス
SSB:KI7UNJ

AO-27・10日19時台のパス
FM:BG7XWF,E21EJC,BA7LFQ,VR2UNG

RS-44・10日19時台のパス
SSB:JH0BBE,JK3HFN,JH1EMH,JH0RNN,JR0UIU/1,JP1FOS,JH4MGU,7L1ETP,JL1SAM,JH7JHX,JH4MPR,JH8CLC/7,JR8QFG,JL1CGT,JR6RMK,JE9BGB/1,JA7PDU,JG6CDH,JE4KQH

XW-2A・10日20時台のパス
SSB:JA8JXC

RS-44・10日21時台のパス
SSB:E21EJC,JA4FVC,JR1BFZ/2,JR6DI,DU9JJY,JL1MZP,JA3FWT,JK7BEJ,JR0ZAO/3,OH8MBN

SO-50・10日23時台のパス
FM:JR6DI,JR6RMK,JE0KBP,JA2XTV,JK3HFN,JA7KPI,JA0FKM/1

RS-44・11日00時台のパス
SSB:VU2LBW,E21EJC,UA0STM,JA7KPI,JG2TSL,BG7XWF,JS2GGD,SK75AT,R1NW

SO-50・11日01時台のパス
FM:BG7XWF

RS-44・11日00時台のパス
SSB:DJ8MS,RV9CHB,R0RQ,RA3LBK,UN9L

DJ8MS局とのQSOの様子

AO-91・11日10時台のパス
FM:JA6EGM,RZ0CQ

AO-27・11日15時台のパス
FM:JA3IKC

AO-27・11日17時台のパス
FM:JK4DHT,JA6PL,JE1CVL,JA1VVH

AO-27・11日19時台のパス
FM:VR2UNG,JH0BBE,JK4DHT,BA7LFQ

−…−

2021年4月10日(土)
北海道苫前郡初山別村(JCG#01049・QN04vn)
RS-44:09時台
CW:7L1ETP,JH7PKU/0,JJ1KXB,JR0BUL,JA6RGD,JA1SJV,JH4MPR,JH8CLC/7,JF1KIC,JK3HFN,JA7KPI,JA1VDJ,JH4XSY/1,JH9AUB,JH1UVJ/4,JH1EMH,E21EJC,JA1PHE,JL1MZP,JR1BFZ/2,JH4MGU

P1170123_R.JPG
みさき台公園の駐車場からでした

−…−

このたびの遠征では、JE8ASA須賀川さんには多大なるご協力を賜りました。またJH8FIH那須さんやJI8UCI三浦さんともアイボールできました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

コンテスト内外でお相手いただいた方々、ありがとうございました。
また聞こえていましたら、よろしくお願いします。
posted by きこり@JH最大の難所 at 08:02 | 岐阜 ☔ | Comment(4) | コンテスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、ときどきブログ拝見しております。また、私のブログページにコメントをいただき、ありがとうございました。
Yuri Gagarinコンテストは衛星通信が対象になる珍しいコンテスト、ということを、CQ誌の記事で知りました。私には衛星通信はまだ上手く実現できず、今回はSWLでの参加でしたが、衛星でのコンテストは時間制限も厳しくて、いつもにない緊迫感を感じました。
記事を拝見するに、今回は北海道に行かれたんですね! QSO数も多くて、非常に驚きました。
私はCWのスキルが今一で、通常のコンテスト参加でも、かなり苦労している状態です。衛星通信の場合はそれに加えて周波数がずれて行くこともあって、難易度が高い! もう少しスキルを上げないといけないなあ、と感じております。
今はコロナの流行で移動はままなりませんが、JT、ぜひ行って見てください。(私のブログにその辺のコメントを書きました)
今後とも、よろしくお願い致します。
Posted by ja0jhq at 2021年05月01日 11:37
>ja0jhq
こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます
「国内から参加できるコンテストを対象に記事を書きますよ」という条件でコラムエディターを引き受けたので、割と書きたい放題させてもらっています。その一環?でYuri Gagarin Int. DXを取り上げたところ、RS-44効果もあって、今年は結構な賑わいでした
(今は無線局免許状から文言の消えた)宇宙無線通信はドップラーシフトが付きものですので、いわゆる常連局の多くは何らかの方法により自動で周波数やローテータの制御を行っています。私は周波数のみですけど、それでも大分助かっていますね。そうでもしないと局数を稼ぐのは大変(特にCQと呼び回りが混在する時)ですものhi

さてJTの件、ブログのコメントを興味深く拝見させていただきました。恐らく2007年のJT1ARDF(DS1MFC op)以来、JTからサテライト通信のアクティビティはないと思うんですよね−。今はRS-44もあることだし、私もどこかのキャンプサイトでArrowアンテナを手にサテライト通信限定のペディションをしてみたいものですhi
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2021年05月06日 18:47
コンテスト結果が発表になりました。サテライト部門で優勝されていましたね、おめでとうございます!
Posted by ja0jhq at 2021年08月09日 07:16
>jh0jhq
ありがとうございます( ´∀`)

250局以上とQSOすると賞状がもらえるので、都合2枚の賞状を手にすることができました

来年もどこかへ移動運用して参加したいと思っています。See you on the birds!
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2021年08月15日 08:05
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