2022年11月12日

GreenCube・備忘録

GreenCubeのデジピータ(435.310MHz・GMSK-1200baud)を利用するに際し、ハード面・ソフト面で気付いたことを…

(1-1)IC-910 で VFO-A/B を自動制御
・SatPC32ISS を使う
・衛星固定( Uplink + Downlink ) ← SatPC32ISS なので強制的にコレ
・Radio Setup - Satellite Mode は、チェックを入れる
・CAT - Interval SSB/CW を 10
・CAT - Speed を x1
・VFO mode を OFF( -V )
  周波数が飛んだ時、SatPC32ISS を用いて修正すると V+ へ変わる点に注意
・Rig は、スプリットモードで(手動で ON にする)
・Rig のサブバンドは ON のままで OK
・AGC を Fast(本当は OFF が良いらしいけど、IC-910 は Slow/Fast しか選べない)
  IC-9700 や IC-9100 など OFF に出来る機種は、OFF にする
・ノイズリダクションやノッチフィルタは OFF にする
・VFO-B が送信周波数となることが割とある … 安定動作まで試行錯誤が要るhi
  VSPE で共用している他のアプリのシリアル通信を OFF にすること
・11月27日時点 "GREENCUBE,435308.45,435308.45,USB,USB,NOR,0,0" ←これで RIT 要らず
  Doppler.SQF 中に GreenCube の設定を複数行記述する場合、一番上に記述
  LSBで送受 "GREENCUBE,435312.27,435312.27,LSB,LSB,NOR,0,0"

(1-2)IC-7000 で VFO-A/B を自動制御
・SatPC32 を使う
・衛星固定( Uplink + Downlink )
・Radio Setup - Satellite Mode は、チェックを外す
・CAT - Interval SSB/CW は 10
・CAT - Speed は x1
・VFO mode は OFF( -V )
  周波数が飛んだ時、SatPC32 を用いて修正すると V+ へ変わる点に注意
・Rig は、スプリットモードで(手動で ON にする)
・Doppler.SQF の記述は IC-910 と一緒
・検証時は、ほぼ完璧に動作した
・耳が若干よろしくない気がする … Rig の設定で何とかなる?!
・仕様上、電源を同軸ケーブルに重畳するタイプのプリアンプが使えない

(1-3)無線機関連のまとめ
・衛星固定(Full Doppler)による運用は必須
・少なくとも受信周波数は自動制御させた方が良い
・用いるアンテナの利得にもよるが、出力はあった方がいい
  ダイヤモンド 10 エレクラスなら 25W 以上

−…−

(2-1-1)DigipeaterTNC の config.sys
・AudioCard の設定(計4ヶ所)は、コメントアウトのままでも動作する
SSB Mode の設定を忘れずに
  LSB:GNURadioを使って送受信
  USB:GreenCubeDigiを使って送受信
CallFrom の設定を忘れずに
  自局コールサインを入力(スラッシュは使えない!)

(2-1-2)GNURadio
・Variable Config の ssb_mode は、送受信するモードに( USB / LSB )
・Variable Config の ssb_tx_offset は 1.6k

(2-1-3)hamlib
・使用する無線機の番号を調べる
  コマンドプロンプトで "rigctl -l"
・バッチファイルを組むと楽
  きこりの例(パスの部分はちょっと変えてる) "c:\hogehoge\rigctld -m 3044 -r COM5 -s 9600 -P RTS"

(2-1-4)DigipeaterTNC・DigipeaterGUI
・走らせるだけhi

(2-2-1)SoundModem by UZ7HO
・Settings - Devices - Output device は、用いるサウンドカードを指定
・Settings - Devices - Input device は、用いるサウンドカードを指定
・Settings - Devices - Single channel output は、チェックを入れる
・Settings - Devices - Color waterfall は、チェックを入れる
・Settings - Devices - PTT Port は、PTT 制御に用いるシリアルポートを指定
・受信レベルはこれぐらいの色を目安に
SoundModem.jpg

(2-2-2)GreenCube Digipeater
・MyCall は、自局コールサインを入力(スラッシュは使えない!)
Re TX Delay を "0"
  不要なトラフィックを減らすため
電文は極力短く
  不要なトラフィックを減らすため
  ただし RSQ 交換をもって QSO 完了とみなす層が一定数いることに配慮
  カッコ内は、移動運用時の電文
    Run - CQ PM85rl(CQ de JK2XXK/9 PM76xa)
    R+TU - RRR TU 73 Op. Taka
    SP - 599 PM85rl(de JK2XXK/9 599 PM76xa)
    R+GL+TU - RRR 599 PM85rl TU 73 Op. Taka(RRR de JK2XXK/9 599 PM76xa TU 73 Op. Taka)
  【参考】サテライトQSOの内容と地域性(あくまでこういう傾向があるよって話)
    東アジア RS/Tのみを交換
    北米 グリッドのみを交換
    ヨーロッパ RS/Tとグリッドを交換

(2-3)クライアントソフトのまとめ
・使いやすさでは GreenCube Digipeater
・テレメトリの内容は DigipeaterGUI でないと分からない
・両方立ち上げておくと、どちらか一方でのみ復調されることがある

−…−

(3)アンテナなど
・Rig の出力にもよるが、25W 機の場合、12dBi 以上の利得があるアンテナの使用が推奨されている
・ダイヤモンド 10 エレで 13.1dBi、15 エレで 14.8dBi
・プリアンプはなくてもよいが、あるに越したことはない
  雑音指数(NF)を低くすることが受信(復調能力)の良し悪しに繋がるため、直下型がベター
・無指向性アンテナでも QSO できるとは思うが、アナログ衛星以上にアリゲータ化するので止めた方が無難
・実感としては水平偏波で設置すると良さそうな感触

−…−

(4)実際の運用
・基本的な QSO の流れ(あくまで一例)
  JK2XXK>CQ, CQ PM85rl
  JH5ZAB>JK2XXK, 599 PM63rn
  JK2XXK>JH5ZAB, RRR TU 73
  JI2ZLX>JK2XXK, JI2ZLX/JD1 599 QL17
  JK2XXK>JI2ZLX, RRR 599 PM85rl TU
  JI2ZLX>JK2XXK, TU 73
・GNURadio で GreenCube 受信用フローグラフをロードすると出る GreenCube SSB Transceiver の WF に表示されるダウンリンクを参考に RIT で受信周波数を微調整
・上の受信周波数を調整したら、soundmodemの受信調整は、実際に受信しながらマーカーを帯域のセンターに合わせる
・受信周波数をきちんと合わせ、かつ、耳で聞こえても復調しないことは、ザラにある
  ある程度の信号強度がないと復調しない雰囲気
・コンプレッサーは OFF
・ALC を振らせないように(FT8運用時の出力調整と一緒)
  1. I/F の入力側ゲインを最大
  2. PC の音声出力を最大
  3. 実際に送信
  4. PC の音声出力を Rig の最大出力時と比べて若干落ちる程度にまで絞る
Re TX Delay を "0" として ACK を吐かせないようにする
  不要なトラフィックを減らすため
・デジピートしないからと、間髪を入れずにアップリンクしない
・中継局側に200〜300Hz程度のAFC機能がある点に留意
・こうやって書き出すと、FM衛星の運用マナーがほぼ当てはまる
  1. まず聴く。とにかく聴く。ダウンリンクが聞こえなければ復調できなければ送信してはダメ
  2. 他局のQSOを遮らず待とう
  3. 常にフォネティックコードを使おう ← これは関係ないかなhi
  4. 混雑時は常連局同士のQSOを控えよう ← AF/Eu/NA 窓オープン時は大陸間 QSO を優先したい
  5. 珍局や移動局にQSOの機会を与えよう

−…−

(5)リンク集
GreenCube Home
SoundModem for GreenCube
・PM84liのヒト by JM2FCJ
  GreenCube ディジピーター アクセス方法 まとめ (SoundModem)
  GreenCube ディジピーター アクセス方法 まとめ

−…−

(6)ちょっと思うこと
・サテライト通信で海外局とのQSOを志向するのなら、LoTW へログを上げると喜ばれますよ!
・"Taka、どうして JA は LoTW の非ユーザーが多いんだ?" と海外の方々から言われていたりします……

−…−

ここまで来るのに、多くの方々からアドバイス等をいただきました
ありがとうございました! >JK1AFZ、JM2FCJ、JH8FIH、JA0CAW、IK6GZM、K8DP、UZ7HO、W5CBF and S5Lab

posted by きこり@JH最大の難所 at 02:07 | 岐阜 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | サテライト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
衛星通信での交信ありがとうございます。貴局のCQ誌新年号記事を見てIO-117の受信を試みています。受信はできるようになりかした。CALSAT32でしか衛星追尾、ドップラ制御ができないのですが、同一送受信バンドでは送信ができないので周波数制御は手動でとりあえず交信して見ようかと思っています。SatPC32を使って送受信個別にドップラ制御できますか?現状、アプリはSoundModem(GreenCube用)とGreenCubeTNCです。TNCの取説が見当たらないのでネット上のどこにあるのか教えてください。
Posted by JF1PTU 大澤 at 2022年12月23日 16:46
>JF1PTU
いつもお相手いただき、ありがとうございます

IC-7000はSatPC32で、IC-910はSatPC32ISS(SatPC32の設定で動く姉妹版)で、それぞれSPLITモードにした上で送受信ともドップラー制御できています。Calsat32など国産ソフトで送受信のドップラー制御をしているという話は、聞いたことがないですね

GreenCubeTNCとは、UZ7HOアンディさんが提供なさっている「GreenCube Digipeater」のことでしょうか。もしそうなら、取扱説明書はありませんけど、なくても普通に使えると思います

もしGreenCubeTNCがS5Lab提供の「DigipeaterTNC」を指すのであれば、soundmodemとセットで使うことはできません
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2022年12月24日 08:24
返信ありがとうございます。TNCはUZ7HOさん提供のものです。SoundModemとどのようにリンクしているのかと思いましたが、両方立ち上げるとバックでリンクしているのですね。なんとなくいろいろ操作しているうちに徐々に理解してきましたが、まだ交信していないので手順は理解できていません。上側の「CQ」「INFO」「73」「RRR」と「Send」ボタンの関係と使い方が分りません。「ALL」列の「PERSONAL」「UNIQUE」の機能も理解できていません。
SatPC32はデモ版をDLしましたが拒否されインストールできませんでした。AMSATのHPで$50で有償購入するしかないのでしょうか?
Posted by JF1PTU 大澤 at 2022年12月24日 13:54
>JF1PTU
■上側の「CQ」「INFO」「73」「RRR」と「Send」ボタンの関係と使い方
CQやINFOなどの各ボタンは、送信するメッセージのショートカットです。各ボタンを右クリックするとメッセージの内容や見出しなどが編集できます。私は10あるボタンのうち、主に次の5つを使っています。左から順にLabel・ToCall・ReTX Delay・MSGの内容です(各項目はコンマで区切っています)

・Run,CQ,0,PM85rl Op Taka
・SP,,0,599 PM85rl Op Taka
・R+TU,,0,RRR 599 Logged TU 73
・R+GL+TU,,0,RRR 599 PM85rl Logged TU 73
・TU,,0,TU 73!

Run以外の各メッセージのToCallは空欄。空欄にすることで、ボタンの下にある「ToCall」にメッセージを送りたい相手局のコールサインが入力されている時、そのコールサインが自動的に挿入される仕組みです

この各ボタンをクリックすると、登録されたメッセージが送信されます

■「Send」ボタン
ボタンの下にある「MSG」欄へ書き込まれたメッセージ(先に述べた登録済みメッセージ以外の不定型文)を送信したい時に、このボタンをクリックします

■SatPC32のインストール
管理者権限で行う必要があります。実行ファイルを右クリックし、管理者として実行することでインストールできます

SatPC32については、JH8KJWさんのブログが詳しいので、そちらをご参照願います
https://jh8.seesaa.net/search?keyword=SATPC32
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2022年12月24日 15:11
解説ありがとうございました。理解していた内容と合っているようです。SatPC32の件、了解しました。やってみます。
Posted by JF1PTU 大澤 at 2022年12月24日 17:43
>JF1PTU
先ほどはIO-117でのQSO、ありがとうございました
各局からパイルを浴びてましたね!
今後ともよろしくお願いします
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2022年12月24日 20:10
交信ありがとうございました。
送信パケットが通っていると勘違いしていたようで(PC内モニターデータ(TX)で判断)、衛星からの折り返し(RX)がない状態で次のステップに勝手に進んで73パケットを送っていました。(このパケットも折り返し無し)そのため各局に迷惑を掛けたようです。
送信周波数を手動でドップラー補正していましたが補正がズレていたか、パケット衝突でエラーがでていたのかもしれません。
SatPC32をインストールして、各種設定を行っていますが、CIVアドレスがうまく設定できません。IC-9700なので$A2を設定しても$60となってしまいます。逆にIC-9700側を$60にしてみると周波数が変るようになったのですがコマンドのC+,C-,V+,V-とVFO-A/Bとの連携などよくわかりません。わけのわからない周波数になってしまいます。JE3HCZ局のブログも見てやっていますが。
SatPC32でドップラ制御できるまで、まだ時間がかかりそうです。それまで交信は控えます。
Posted by JF1PTU 大澤 at 2022年12月26日 17:31
>JF1PTU
■送信パケットが通っていると勘違いしていたようで…
この点はISSのAPRSデジと一緒で、デジされると自分の信号が他局と同様に受信できます。IO-117の場合、どうしても「見えない端末」が多数なので(特にヨーロッパや北米が見える時)、自局ループのデコードには注意を払う必要があると思います

■SatPC32でのCI-Vアドレスの設定
以前に紹介したJH8KJWさんのブログ内に、次の記事があります。このとおりにやってもダメなのでしょうか?

SatPC32(4) 〜CAT設定〜
https://jh8.seesaa.net/article/201607article_1.html

JE3HCZさんのブログの他に、こちらも参照なさってみて下さい
JM2FCJ「PM84ilのヒト」
https://pm84il.blogspot.com/
Posted by きこり@JH最大の難所 at 2022年12月27日 18:48
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック